スペイン記 (1)  はじまりのはじまりとカッターナイフの最大サイズについて

スペイン記 (1)     

-  はじまりのはじまりとカッターナイフの最大サイズについて  -



ヴィクトリア駅で8時のバスに乗って出発地ルートン空港へ行く。30分寝て、起きて寝て起きて寝てを繰り返してたらルートン空港に着く。なんとなく着いたなぁと思ってたらバスを降り過ごして、もと来た道を戻っていく。あれあれあれ戻っていくなぁ、どうしましょうか。バスのおっちゃんに「空港また戻る?」聞いたら「なんで降りひんかったんやあ?座っとけ、また戻るから。」って言ってくれたので、おっちゃんの後ろに座敷童のように座る。空港に着くと9時半。10時50分にフライト。これからスペインの旅がはじまる。







<カッターナイフの最大サイズについて>






















前日の荷造りの時にふと机の上にあるカッターナイフを見る。ああこれ持っていってみるか、と思いつく。別に使う理由はないけど、ふと空港の手荷物検査のベルトコンベアーの前の看板にカッターナイフに × の絵があったのを思い出した。あの × ってどれくらいまでのやつまで ○ やろ?この刃渡り15cm、幅2.5cmの THE 作業用 カッターナイフはやっぱり没収されるのかしら? ふと検証したくなってカッターナイフを筆箱の中に突っ込んだ。

それでベルトコンベアーの前に立つときにはそんなこと忘れてて、盆にリュックサックをどさっと乗せてベルトをとって財布や携帯をジーパンから取り出して上着を脱ぐという一連の荷物検査での所作を終えて、金属探知の門をくぐる。それで僕のリュック出てきて、ベルトコンベアーから出てくると機械の手が出てきて僕のリュックがはじき飛ばされて、” やばいやつ入ってるんちゃう?予備軍 ” のカテゴリーに誘導される。そこでカッターナイフを思い出して、あっやっぱアイツでっかすぎたかと思った。
白手袋のおばさんに「リキッドは?」と言われて、そういえば分別するんめんどいからやってなかったな。リキッドをリュックからいそいそ出す。おばさんがまだ何かあるな?という目をしてきたので、あああカッターナイフがあってね、、、そういえばそういえば、、、と自然な感じでカッターナイフを出す。

「TOO BIG !!!」

おばさんが眉間にしわを寄せて言う。彼は没収されていった。ふむふむ、やっぱりあかんなあ。さよならマイ カッターナイフ。







<となりのコーンポタージュが掻き立てる空腹感>

無事、飛行機に乗る。さて寝るかと窓に体重をかけていると、横から良いにおいがした。
横を見ると少年がコーンポタージュのお菓子を食べていた。朝から何も食べてないことに気付く。負けじと うまい棒をかじる。
しかし少年は僕が風味をかぶせてきたことに見向きもしない。僕は機体が空を掻き切る前に眠ることにする。

なかなか眠れず、首をくねくねさせながら、今日はサグラダファミリアでも行こうかな、と思う。一日目はそれで十分やろ、うんうん、それでええ、それでええわ。一日目の予定が決まる。

着陸時に機体がぐらついて、少年少女合唱団が同機に乗り合わせていたので、ぐらつく度にジェットコースターのように「おおお!」と悲鳴と歓声が起こる。バロセロナに到着すると拍手と国家のようなモノを歌って着陸。ねむい。





















着くとスペインの太陽とからっからの空気を吸う。おおーここがスペインか!眠気もすっきり。これは一日目からぶっ飛ばしていくかあ!


空港の人に「サグラダファミリア行きたいんやけどバスどれ乗ったらええ?」って聞いたら「今日はストライキやからバスも電車も6時までストップしてる。待つかタクシーやな。」と言われる。見ると外ではタクシー待ちの長蛇の列が。


だんだん旅が旅らしくなってきた。
普通ならバスや電車で楽々観光が出来るところを、あえてストライキの日にぶつかるという運!
やっぱ俺は旅の運を引き寄せるなあ。
僕は本当にそんなことを考えて1人でにやにやしていた。



















コメント

  1. うまい棒・・・。

    林さん、エッセイもいけますね。
    ラフな旅の雰囲気が伝わってきて、読んでいて楽しいです。
    連載ということで、次回も期待してます!(K.Koga)

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    1. ありがとうございます!
      連載、、気分屋なんでどうなるかわからないですけど、続けていきますよ!
      次もお楽しみに!

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