個展の終わりとハードボイルドワンダーロンドン

8時になりアナウンスが聞こえる。
いつも通り帰る用意に取りかかる。
そして個展が終わる。

今日も沢山の友達とお客さんに来てもらって、ゆらゆらと時間が流れて行った。
ありがとうございました。
またコノ個展が終われば心の奥底に戻って制作に帰る。
画を描くっていうことは簡単なことだけど簡単なことじゃない。

沢山の中学・高校の友達が見に来てくれた。
学生時代は見られることの気恥ずかしさが前に出て個展なんて誘えなかった。
だけど皆ちゃんとみてくれて、自分が気付いてなかった友達を知った気がした。

部屋に戻る。
部屋は僕の内面。
画がこの部屋で完成する。
達成感で叫びたくなるが、そこにいるのは僕だけなので、ただ完成した余韻ににやにやしながら引き出しにしまう。
引き出しも僕の内面。
個展では3ヶ月描いた100枚の線画を展示した。
僕は完成したときにすぐに誰かに知れせたくて、友達や知り合いに見せて回った。
そういえば4ヶ月ほど前にアニメーションが完成したときは嬉しさのあまり高校の子にAM11時くらいに電話して「今から来い」って言ってむりやり見に来させた。
3人友達が来て、試写会をしたんだけど、一人の子が「ここはこうした方が良かったんじゃない?」て言ってきた。
「うるせーっ!!」僕はただ見てもらいたいだけ。
感想は聞いてないんだ!
身勝手な部屋の主人は見せたいっていう願望だけしかなかった。
どう思うとかどうでもよくて、ただ見せたかった。
それでは来た意味がないと友達は感想を言いたがるんだけど勝手な僕は見てもらっただけで満足だった。

個展では予想より多くの人が来てくれた。
帰りの電車で感想をお客さんに書いてもらっていたスケッチブックを見る。
個展が終わり、また心の中に捨てられたガラクタとスパイスをミキサーにかけるんだ。
ぐちゃぐちゃのミックスジュースを頭の中で浄化してボールペンに詰めるんだ。

個展は画の終わり。
また個展が終われば創造が始まる。
自分の内部の地下室に戻る。
しめった部屋の机に座って次を考える。
僕にとって画を描くコトは決して晴れやかなものではない。
お客さんの感想の中に「生きづらくなった」という人がいた。
そうなのかもしれない、
別に考えなくても良いことをひねくれ者の僕は考えようとしてるのかもしれない。
それでも色々考えてしまう。


いくらでも画が描ける気がする。
一日生きてたら色々考える。そしてぱって気持ちが浮かぶ。
歩いてたら、いくらでも感情が生まれる。


またいつかの個展まで旅に出る。
物理的にも感覚的にも。

コメント

  1. 私は林くんの絵を見ると、いっつも希望と絶望の狭間に立たされているような気分になります。あー生きとる!て感じ。
    ちゃんと生きよう。って思います。ありがとう

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